Power Automate クラウドフローで SharePoint リスト のアイテムを更新するときには、標準では必須項目をすべて埋めないと更新できません。必須フィールドが数個程度ならまだ許容できますが、必須フィールド数が多いときにはなかなか骨が折れます。

 この必須フィールドをいちいち設定しなくても更新する方法があります。

必須フィールドを指定せずに更新するには？

SharePoint リストアイテムの更新時、リストはドロップダウンやカスタム値を指定することができます。

これに作成アクションや変数の出力結果を指定することで更新値をJSONで指定できるようになり、この方式で更新すると必須項目を入れずに更新することができます。 

ざっくり手順

• リスト名を作成アクションや変数経由で指定する
• 更新用の値をJSON形式で指定する

以下で手順を紹介します。

 手順１　リスト名を作成アクションや変数経由で指定する

まずは作成アクションを追加し、リスト名を設定します。

これで下準備はOKです。次にSharePointの項目の更新アクションを追加し、リスト名を指定します。

リスト名はカスタム値の入力から

 先程の作成アクションの出力を指定します。

 すると、項目 が出てきます。この項目にJSON形式で値を入れてアイテムを更新します。

手順２　更新用の値をJSON形式で指定する

項目にJSON形式で更新したいフィールド名と値を設定します。

項目：

（IDは更新したいアイテムのIDを設定します。）

 これで必須フィールドを無視して更新できるようになります。

 まとめ

このように作成アクションや変数を利用すると必須フィールドを無視して更新が可能です。

リストの構成が頻繁に変更され、都度クラウドフローの修正が必要になりメンテナンスコストがかかる場合や、必須フィールドが多い構成の場合などに役に立ちそうですね。