Power Automateで使用するODataフィルタークエリの書き方(Dataverse for Teams)

suzukiサムネ202212202.png

こんにちは!フロッグポッドの鈴木です。

 

今回はPower AutomteのDataverse「行を一覧にする」アクションに使用する「行のフィルター」について記事を書こうと思います。

*今回の記事の内容はTeams版のPower AutomteとDataverse for Teamsを利用しています。

 

suzukiスクリーンショット 2022-12-18 173909.png

Power Automate内でDataverseの情報を取得したいときにDataverseコネクタの「行を一覧にする」アクションを利用すると思います。

そのアクション内の「行のフィルター」に絞り込み条件を記述すると特定のレコードのみ取得することができます。

 

*参考にした公式のドキュメントは以下のリンクです

Web API を使用したデータのクエリ (Microsoft Dataverse) - Power Apps | Microsoft Learn

 

今回使用するテーブルは下記のテーブルです。

suzukiスクリーンショット 2022-12-18 195427.png

フィルタークエリの書き方は

【列の論理名 フィルタ演算子 値】で書きます。

 

なのでまず絞り込みをしたい列の論理名を確認します。

Dataverse for Teamsの対象列の「・・・」をクリック、その後「編集」をクリックしてください。

suzukiスクリーンショット 2022-12-18 180536.png

suzukiスクリーンショット 2022-12-18 180726.png

 

右側に「列の編集」が表示されると思いますので、"高度なオプション"をクリックすると

論理名が表示されるのでコピーしておきましょう。

これでName列の論理名がわかりました、同様の方法で必要な列の論理名を確認してください

suzukiスクリーンショット 2022-12-18 181147.png

これで論理名がわかったので、あとはフィルター式を書いていくだけです!

suzukiスクリーンショット 2022-12-18 185714.png


比較演算子

eq:等しい

【例】名前が田中太郎のレコードを取得する

crff9_name eq '田中太郎'

suzukiスクリーンショット 2022-12-18 184533.png

ne:等しくない

【例】名前が鈴木次郎以外のレコードを取得する

crff9_name ne '鈴木次郎'

suzukiスクリーンショット 2022-12-18 184919.png

gt:より大きい

ge:以上

【例】従業員番号が2より大きいレコードを取得する

crff9_employee_no gt 2

suzukiスクリーンショット 2022-12-18 190035.png

lt:より小さい

le:以下

【例】従業員番号が4以下のレコードを取得する

crff9_employee_no le 4

szukiスクリーンショット 2022-12-18 190236.png


論理演算子

and:論理積

【例】名前が鈴木次郎かつ従業員番号が5以下のレコードを取得する

crff9_name eq '鈴木次郎' and crff9_employee_no le 5

suzukiスクリーンショット 2022-12-18 190730.png

or:論理和

【例】名前が佐藤三郎または従業員番号が4以上のレコードを取得する

crff9_name eq '佐藤三郎' or crff9_employee_no ge 4

suzukiスクリーンショット 2022-12-18 191350.png

not:論理否定

【例】名前に"佐藤"の文字が含まれていないレコードを取得する

not contains(crff9_name ,'佐藤')

suzukiスクリーンショット 2022-12-18 192202.png


グループ化演算子

():優先順位によるグループ化

演算子には優先順位があり、論理演算子は比較演算子のあとに評価される、andとorだとandが先に評価される等、処理の順番が決まっているため

優先的に評価してほしい場合は()で囲むようにしましょう。


標準クエリ機能

contains:〇〇を含む

【例】名前に"田中"の文字が含まれているレコードを取得する

contains(crff9_name ,'田中')

suzukiスクリーンショット 2022-12-18 195853.png

endswith:〇〇で終わる

【例】名前が郎で終わるレコードを取得する

endswith(crff9_name ,'郎')

suzukiスクリーンショット 2022-12-18 193249.png

startswith:〇〇から始まる

【例】名前が山で始まるレコードを取得する

startswith(crff9_name ,'山')

suzukiスクリーンショット 2022-12-18 193424.png

 


 

今回はPower Automateのフィルタークエリの書き方についてご紹介させていただきました!

複数のフィルタークエリを組み合わせたり変数を使ってみたりすることで、さまざまなことにも応用できると思います!

皆さんもぜひ試してみてください。

 

最後までお読みいただき、ありがとうございます。

以上、フロッグポッドの鈴木でしたー!

お気軽にご依頼・ご相談ください

前へ

Power Apps 入門 ~初めてのアプリ作成~

次へ

[Xamarin.Forms][iOS] RadioButtonのチェック部分の色を変更する