【ローコード開発】プリザンターで業務アプリ作成を始める(第2回)

pleasanter002.jpg 前回に続きPleasanterの基本作成機能に触れていきたいと思います。
実際に、簡単な注文アプリ作成にトライしてみます。

アプリといっても、シンプルに記録したい内容(テーブルの列)を選んでいくだけです。
Power Platformに触られた方は、Power Appsのキャンバスアプリのように画面にパーツを置くような形ではなく、モデル駆動型のように入力する内容(テーブル)を作成していく形になります。

テーブルの作成

前回、期限付きテーブルと記録テーブルの種類を紹介しました。
■期限付きテーブル
用途:一定の期限が過ぎたデータを自動的に削除するために使用。

■記録テーブル
用途:履歴や記録を保存するために使用。

Pleasanter004.jpg

データを貯めていくので「記録テーブル」で名前を「注文テーブル」で作成します。テーブルの内容を変更するのは作成後なので慌てずに。
作成した「注文テーブル」を開いて設定アイコンから「テーブルの管理」を選びます。

一覧の作成

テーブルの管理画面には、タブがいくつもありますが
「一覧」は一覧表示する際に表示したい項目を決める画面です。
「エディタ」は入力内容を決める画面です。
まずは一覧画面から設定します。
プリザンター0002.png プリザンターは初めからいくつかの項目を持っていますが、これは例としてあるだけで、利用したい内容に表示・非表示を変更することができます。
利用できる項目内容は以下の通りです。

  • サイトID
  • ID
  • バージョン
  • タイトル
  • 内容(自由入力、マークダウン、画像)
  • タイトル/内容
  • 状況
  • 管理者
  • 担当者
  • ロック
  • 分類AからZ(フリーテキスト、ドロップダウン)
  • 数値AからZ(整数や小数)
  • 日付AからZ(日付と時刻)
  • 説明AからZ(自由入力、マークダウン、画像)
  • チェックAからZ(チェックボックス)
  • 添付ファイルAからZ(添付ファイル)
  • コメント(自由入力、マークダウン、画像)
  • 作成者
  • 更新者
  • 作成日時
  • 更新日時
使える列は、Pleasanter Community Editionであれば種類ごとに26個まで利用可能となっています。(商用ライセンス版は900項目まで拡張可能です) OSSであってもAGPLライセンスですので、ソースコード公開や企業ポリシーでOSSライセンスが使えない場合には商用ライセンス(Enterprise Edition)を利用しましょう。
商用ライセンス:https://www.pleasanter.org/enterprise


例えば、注文アプリであれば何かをオーダーするので、注文する「商品名」は必要ですよね。
それと、だれが注文したのか「注文者」「数量」「納品希望日」「注文日時」ども必要かと思います。
まずは、項目を「ID」「作成者」「分類A」「数値A」「日付A」「作成日時」を選択します。

プリザンター0003.png
項目名をわかりやすいように、「分類A」=商品名、「数値A」=数量、「日付A」=納品希望日、「作成日時」=注文日時に「詳細設定」ボタンで項目名を変更してください。

プリザンター0004.png
画面下部の「更新」を押して保存して、「戻る」ボタンで戻ると一覧表示が以下のように変わっている筈です。

プリザンター0005.png

入力の作成(エディタ)

今度はテーブルの管理画面のタブから「エディタ」を開き、入力用の画面を作成していきます。
一覧と同じように、入力画面は「分類A」「数値A」「日付A」を選択してください。
プリザンター0006.png
詳細設定で、一覧では表示名を変更しましたが、エディタ(入力)では入力に関する表示名以外にも設定項目の設定をおこないます。
「分類A」の詳細設定項目ですが、
「表示名」=商品名
「入力必須」=チェックを入れる
「選択項目」=モニター、マウス、キーボード、カメラ
設定したら画面下部の「変更」ボタンで保存してください。
プリザンター0007.png
同様に「数値A]では、
「表示名」=数量
「入力必須」=チェックを入れる
「規定値」=1
「単位」=個

「日付A」では 「表示名」=納品希望日
「入力必須」=チェックを入れる
以上で、エディタ(入力)画面の設定は完了です。

レコードを追加

最後にテストで新規にレコード登録して一覧に表示されるか試してみましょう。 新規追加ボタンを押して、下記のように項目を選択して画面下部の「作成」ボタンを押し保存します。 プリザンター0009.png
商品テーブル名を押して一覧へ戻ると、下記のように新規に登録してレコードが追加されています。 プリザンター0010.png
以上が、テーブルの作成から一覧とエエディタ(入力)の設定までの解説となります。
シンプルに注文アプリとしては、これで完成です。

ただし、注文アプリでは「分類A」を商品名として「選択項目」にモニター、マウス、キーボード、カメラを設定しましたが、これでは商品が増えるごとに手動で追加しなければなりません。
この辺りを柔軟にしてくれるが「リンク」という機能になります。
リレーションとも言いますが、こちら次回に解説したいと思います。
今回もお読みいただきありがとうございました!

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