【ローコード開発】プリザンターで業務アプリ作成を始める(第1回)

PleasanterTitle.jpg 年末も近づいてきて、慌ただしくなってきましたね。
私自身、いろいろな場所に顔を出すようにしているのですが、本日はOSS界隈の先輩から教えていただいたローコードツール「プリザンター」を試してみました。

プリザンターとは?

Pleasanter001.jpg プリザンターは、日本製のローコードツールで、業務アプリケーションを簡単に構築・運用できるプラットフォームです。プログラミング知識がなくても、ドラッグ&ドロップ操作でデータベースやフォーム、ワークフローを作成することができます。
セキュリティ対策や日本特有の業務ニーズにも対応しており、C#で開発されたウェブアプリケーションなので、オンプレミスやクラウド環境での導入も出来て柔軟な実行環境を選ぶことができます。
オープンソースソフトウェアの為、誰でも無料で利用することができる魅力があります。

実際に使ってみた

環境構築

まずは、自社オンプレミスのWindows Serverにインストールしてみました。
プリザンターは、C#で開発され、.NETプラットフォーム上で動作しますので、WindowsでもLinuxでも利用することができます。
もちろんクラウドではAzure・AWS、オンプレミスのサーバーでも、Dockerコンテナ版も幅広く用意されており、かなり自由な環境で動作するのが特徴です。
またデータベースもPostgreSQL、SQL Server、MySQLから選べることから、本格的な運用にも対応できる仕様になっていました。
環境構築するには、それなりに周辺知識が必要ですが、すぐに利用できるPleasanter for Cloud(SaaS)も提供されています。

環境項目詳細
WindowsOSWindows Server 2016 / 2019 / 2022
WebサーバInternet Information Services (IIS) 8.0 / 8.5 / 10.0
DBサーバPostgreSQL 11~16、FUJITSU Software Enterprise Postgres 12 SP1 / 13、SQL Server 2016~2022、MySQL 8.4
プラットフォーム.NET 8 SDK / Hosting Bundle
LinuxOSRed Hat Enterprise Linux 8 / 9、Ubuntu 20.04 / 22.04、AlmaLinux 9.2
WebサーバNginx 1.20、Apache 2.4.53
DBサーバPostgreSQL 11~16、FUJITSU Software Enterprise Postgres 12 SP1 / 13、PowerGres on Linux 11、SQL Server 2019、MySQL 8.4
プラットフォーム.NET 8 SDK
共通WebブラウザChrome、Edge、Safari

動作環境:https://pleasanter.org/ja/manual/faq-recommended-specifications
セットアップ:https://pleasanter.org/ja/manual?category=0090_0120

最初に画面について

Pleasanter002.jpg ユーザー作成などから始まりますが、業務アプリが簡単に作れるっていうのは理解しているのですが、画面の理解が追いつきません(笑)
でもプリザンターはシンプルに左メニューのプラスボタンからアプリの作成を開始します。
歯車マークは、ユーザー追加や組織、テナントの設定になります。

PDFで初心者用のハンズオンも準備されているので、まず一通りの流れをつかむのはこちらも参考にしてみてください。
画面構成と見方:https://pleasanter.org/ja/manual/basic-operations-description

フォルダの作成

プリザンターでは、アプリを作成する前に、フォルダーを作成します。
フォルダーとは、アプリを利用するユーザーやグループ(組織)を制限するために作成します。
フォルダの中にアプリを作るといった感覚は非常にわかりやすいです。 Pleasanter003.jpg

テーブルの作成

プリザンターのアプリ作成は、テーブルの作成から始まります。
テーブルには2種類ありまして「記録テーブル」または「期限付きテーブル」があります。

■期限付きテーブル
用途:一定の期限が過ぎたデータを自動的に削除するために使用。

■記録テーブル
用途:履歴や記録を保存するために使用。

Pleasanter004.jpg

ここが別の開発をしていたことがある私には悩むポイントでした。
「なぜテーブルの種類が二つしかないのか?」って思うんですよ。しかも両方とも既に列が作成されているので、その点が理解ができなかったです。
新規に真っ新なテーブルから作りたいじゃないですか(笑)
でも、よく考えてみればノーコードで初めてツールを作るユーザーに向けて作られているので、こういうひな形があった方がわかりやすいですよね。
自分の好きな列を持つテーブルを作成する場合には、まずはどちらかで作成して、列を削除して自分の使いやすいテーブルを作成する流れになります。
作成したテーブルを開いた状態で、歯車の「設定」ボタンから「テーブル管理」を選んで「一覧」タブから項目を追加します。列名は追加した列を選んで「詳細設定」ボタンを押して列名が変更できます。
Pleasanter005.jpg

プリザンター Enterprise Edition(エンタープライズエディション)

プリザンターのCommunity Edition(オープンソース版)では、各項目種別(分類、数値、日付、説明、チェック、添付ファイル)ごとに最大26個、合計156個の項目が設定可能です。
一方、Enterprise Editionでは、各項目種別の合計で最大900個まで項目を拡張できます。
これにより、より複雑で詳細なデータ管理が可能となり、業務要件に応じた柔軟なシステム構築が実現します。

Enterprise Edition 商用ライセンス:https://pleasanter.org/enterprise?re=tableeditcom

今回は、環境の説明からテーブルの作成までをおこなってみました。
次回は実際に入力画面などに触れていきたいと思います。 お楽しみにー!

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