Power Apps の App.OnStart 表示問題と StartScreen への移行【2026年版】

Dataverse 容量を消費するログの存在.png Power Apps で App.OnStart プロパティが表示されないときがあるので調べてみました。

App.OnStart プロパティが表示されない

Power Apps の環境によってなのか、App.OnStart プロパティが表示されないときがあります。
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App.Onstart のパフォーマンスの問題

2021年10月頃より、パフォーマンスの問題などで、App,OnStart プロパティが非推奨に...

Fomulas002.png 引用 App.StartScreen: a new declarative alternative to Navigate in App.OnStart

App.Onstart プロパティの主な用途

App.OnStart プロパティは主に3つの用途で使われることが多いようです。

  • Navigate関数を設定して、ユーザーの属性情報で管理画面を指定する(現在はこの機能は非推奨)
  • グローバル変数にボタンのテーマカラーの設定やよく使うユーザー情報などの初期設定値の定義
  • SharePoint リストなどのデータソースをCollection などにキャッシュ

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App.OnStart の後継はどうなっているの?

非推奨になるとしたら、その後の後継が気になりますね。
1個ずつ公開情報を確認していきます。

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App.StartScreen プロパティ

まずは1つ目、App.StartScreen プロパティです。
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アプリ起動時のスタートScreen を指定できます。

StartScreen プロパティは、最初に表示される画面を決定します。 アプリが読み込まれるときに一度評価され、表示される画面オブジェクトを返します。 既定では、このプロパティは空で、Studio ツリー ビューの最初の画面が最初に表示されます。
引用 : Power Apps の App オブジェクト - Power Platform | Microsoft Learn

起動時の Screen を指定したり、ユーザー属性で利用する Screen を切り替えるような利用ですね。

Fomulas005.png 引用 : Power Apps の App オブジェクト - Power Platform | Microsoft Learn

2021年10月頃にリリースされました。

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引用: App.StartScreen: a new declarative alternative to Navigate in App.OnStart | Microsoft Power Apps

App.Formulas プロパティ(名前付き条件式)

2つ目は、App.Formulas プロパティです。
アプリ内で使うボタンのカラー設定やユーザーのメールアドレスや部署情報など、アプリ内で変化のないよく通データを事前に定義できます。
現在、プレビューの前の試験的な機能として提供されています。

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Formulasプロパティの中では、エクセルでおなじみの名前付き計算式という定義の仕方になります。
これまでのSet関数やUpdateContext関数のような関数を使った定義の仕方ではない点に注意が必要です。
また、アプリ内で変更ができないという点にも注意が必要です。
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公式ドキュメントのリンクです。
引用 : Power Apps の App オブジェクト - Power Platform | Microsoft Learn

2022年9月頃に発表されました。
現時点でも、試験的な機能な為、今後正式リリースとなるかは不明です。
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3つ目のデータキャッシュの使い方の後継は?

現時点、まだ実装されていないようです。
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ドキュメントを見ても、「代替え案を作成中です。」の記載があります。
今後に期待ですね。

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引用 : Power Apps の App オブジェクト - Power Platform | Microsoft Learn

App.Onstart はもう使えないの?

いいえ、使えます。
もし、表示されていない場合は、設定 > 全般 > App.OnStartプロパティを有効にする を オン にすることで、再度利用することができます。
ちょっと前まで、既定で オフ だったのですが、最近また既定でオンのようです。
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さいごに

App.OnStart プロパティが表示されていないことがあったので、自身の備忘録としてこれまでの経緯をまとめてみました。
非推奨の割には代替え手段の実装が遅い気もするので、今後どのようになっていくのか気になりますので、情報を追っていこうと思います。
App.Formulas プロパティの定義の書き方もこれまでの Power Apps と異なるの点も注意が必要ですね。

【2026年5月 追記】Microsoft 公式ドキュメント(2025年10月更新)で確認できた最新ステータス

本記事公開時(2023年5月)以降の状況を、Microsoft Learn「Power Apps の App オブジェクト」リファレンス(最終更新:2025年10月4日)で確認しました。要点は以下のとおりです。

  • App.OnStart は引き続き利用可能です。既存アプリは継続して動作することが公式に明記されています。
  • OnStart プロパティでの Navigate 関数の使用は「廃止」されました(公式記述)。一定期間はアプリ設定で再有効化できますが、Navigate ではなく App.StartScreen の利用が推奨されています。
  • App.StartScreen は正式機能として文書化されています。データフロー関数(Param、User、LookUp、Filter 等)が利用可能で、動作関数(Navigate 等)は利用できません。
  • App.Formulas(名前付き数式)も詳細に文書化されており、ユーザー定義関数(User-defined functions)・ユーザー定義型(User-defined types)を含む拡張仕様が提供されています。本記事執筆時点(2023年5月)の「試験的な機能」表記は、2025年10月時点の公式ドキュメントでは Formulas には付与されていません(ConfirmExit / OnMessage / BackEnabled には試験段階の記載が継続)。
  • App.OnStart のパフォーマンス問題への注意喚起は公式に維持されています。代替手段として「データキャッシュは Screen.OnVisible の活用」「グローバル変数の初期化は名前付き数式の活用」が推奨されています。

※仕様は予告なく変更される可能性があるため、最新の正確な情報は必ず 公式ドキュメント をご確認ください。

【2026年5月 追記】よくある質問(FAQ)

Q. 既存のアプリで App.OnStart を使い続けても大丈夫ですか?

A. はい、当面は使い続けて問題ありません。Microsoft 公式ドキュメント(2025年10月時点)でも「既存のアプリは引き続き機能します」と明記されています。ただし、OnStart 内で Navigate 関数を使っているアプリは、設定で「廃止されたスイッチ」が無効化されると動作しなくなる可能性があるため、App.StartScreen への移行を計画的に進めるのがおすすめです。

Q. App.OnStart 内の Navigate 関数の代替は何ですか?

A. App.StartScreen プロパティが代替手段として公式に推奨されています。StartScreen はアプリ起動時に表示する画面を宣言的に指定するためのもので、Param(起動パラメーター)、User(現在ユーザー情報)、LookUp / Filter(データソース参照)等のデータフロー関数を組み合わせて、起動画面を動的に決定できます。

Q. App.OnStart 内のグローバル変数の初期化はどう移行すればいいですか?

A. 公式ドキュメントでは App.Formulas(名前付き数式)の利用が推奨されています。名前付き数式は値が常に最新かつ不変であるため、OnStart に依存する初期化処理よりも安全で保守性が高いという特長があります。また、各画面の Screen.OnVisible での初期化に分散する方法も併用できます。

Q. App.OnStart 内のデータキャッシュ処理(Collect 等)はどうすればいいですか?

A. 公式ドキュメントには、データキャッシュとグローバル変数の代替手段として OnVisible の活用が推奨と記載されています。アプリ起動時に一括でデータを取得するのではなく、各画面が表示されたタイミングで必要なデータだけを取得することで、起動パフォーマンスを改善できます。

Q. App.OnStart プロパティが Power Apps Studio で表示されない時の対処法は?

A. 本記事「App.Onstart はもう使えないの?」セクションに記載のとおり、「設定 > 全般 > App.OnStart プロパティを有効にする」をオンにすれば表示・利用できます。既定値の挙動は環境やバージョンによって変動しますが、2025年10月時点の Microsoft 公式情報でも、設定での有効化が可能と確認できています。

Q. App.OnStart からの移行は、何から始めるのが効率的ですか?

A. アプリ規模やフローの構成によって最適順序は変わるため一概には言えませんが、一般的には以下の順序でリスクを抑えやすいです:

  1. 業務影響の大きいアプリから、App.OnStart の処理内容を棚卸し
  2. Navigate 関数による画面遷移を App.StartScreen に置き換え(廃止対応のため優先度高)
  3. グローバル変数の初期化を名前付き数式 or Screen.OnVisible に分散
  4. データキャッシュ処理を Screen.OnVisible に移行

具体的な計測には Power Apps Studio の Monitor ツールが有効です。本番運用中のアプリで移行する場合は、影響範囲の確認と段階的な置き換えを推奨します。

【2026年5月 追記】Power Apps の運用保守でお困りなら

App.OnStart の移行のように「公式仕様は変わったが、社内のアプリにどう適用するか分からない」状況は、Power Apps を業務利用している多くの企業で発生しています。

  • 業務アプリのパフォーマンスを改善したい
  • 非推奨機能からの移行プランを立てたい
  • 属人化したアプリを誰でも保守できる状態にしたい
  • 作った人が異動・退職して、誰も中身が分からない

こうした Power Apps / Power Automate の運用保守でお困りの方は、フロッグポッドの Power Platform 運用支援サービス へお気軽にご相談ください。アプリの構成解析・移行計画・パフォーマンスチューニング・継続的な保守体制まで、お客様の状況に合わせたプランをご提案します。

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