[Power Apps]App.OnStart プロパティが表示されないときがあるので調べてみました。
Power Apps で App.OnStart プロパティが表示されないときがあるので調べてみました。
App.OnStart プロパティが表示されない
Power Apps の環境によってなのか、App.OnStart プロパティが表示されないときがあります。
App.Onstart のパフォーマンスの問題
2021年10月頃より、パフォーマンスの問題などで、App,OnStart プロパティが非推奨に...
引用 App.StartScreen: a new declarative alternative to Navigate in App.OnStart
App.Onstart プロパティの主な用途
App.OnStart プロパティは主に3つの用途で使われることが多いようです。
- Navigate関数を設定して、ユーザーの属性情報で管理画面を指定する(現在はこの機能は非推奨)
- グローバル変数にボタンのテーマカラーの設定やよく使うユーザー情報などの初期設定値の定義
- SharePoint リストなどのデータソースをCollection などにキャッシュ
App.OnStart の後継はどうなっているの?
非推奨になるとしたら、その後の後継が気になりますね。
1個ずつ公開情報を確認していきます。
App.StartScreen プロパティ
まずは1つ目、App.StartScreen プロパティです。
アプリ起動時のスタートScreen を指定できます。
StartScreen プロパティは、最初に表示される画面を決定します。 アプリが読み込まれるときに一度評価され、表示される画面オブジェクトを返します。 既定では、このプロパティは空で、Studio ツリー ビューの最初の画面が最初に表示されます。
引用 : Power Apps の App オブジェクト - Power Platform | Microsoft Learn
起動時の Screen を指定したり、ユーザー属性で利用する Screen を切り替えるような利用ですね。
引用 : Power Apps の App オブジェクト - Power Platform | Microsoft Learn
2021年10月頃にリリースされました。
引用: App.StartScreen: a new declarative alternative to Navigate in App.OnStart | Microsoft Power Apps
App.Formulas プロパティ(名前付き条件式)
2つ目は、App.Formulas プロパティです。
アプリ内で使うボタンのカラー設定やユーザーのメールアドレスや部署情報など、アプリ内で変化のないよく通データを事前に定義できます。
現在、プレビューの前の試験的な機能として提供されています。
Formulasプロパティの中では、エクセルでおなじみの名前付き計算式という定義の仕方になります。
これまでのSet関数やUpdateContext関数のような関数を使った定義の仕方ではない点に注意が必要です。
また、アプリ内で変更ができないという点にも注意が必要です。
公式ドキュメントのリンクです。
引用 : Power Apps の App オブジェクト - Power Platform | Microsoft Learn
2022年9月頃に発表されました。
現時点でも、試験的な機能な為、今後正式リリースとなるかは不明です。
3つ目のデータキャッシュの使い方の後継は?
ドキュメントを見ても、「代替え案を作成中です。」の記載があります。
今後に期待ですね。
引用 : Power Apps の App オブジェクト - Power Platform | Microsoft Learn
App.Onstart はもう使えないの?
いいえ、使えます。
もし、表示されていない場合は、設定 > 全般 > App.OnStartプロパティを有効にする を オン にすることで、再度利用することができます。
ちょっと前まで、既定で オフ だったのですが、最近また既定でオンのようです。
さいごに
App.OnStart プロパティが表示されていないことがあったので、自身の備忘録としてこれまでの経緯をまとめてみました。
非推奨の割には代替え手段の実装が遅い気もするので、今後どのようになっていくのか気になりますので、情報を追っていこうと思います。
App.Formulas プロパティの定義の書き方もこれまでの Power Apps と異なるの点も注意が必要ですね。
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