【DX推進担当者必見!】社内DXを成功させるための秘訣とは?

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はじめに

DX推進部門の方向けに、社内DX推進の初期段階についてどのように進めるべきなのか私の考えをまとめてみました。これからDXを始められる方だけでなく、すでに始めているがなかなかうまくいかない、という方にもご参考にしていただけます。 

DXを始める前に!重要な3つの要素

DX推進の初期段階においては、特にこの3つの要素が重要だと考えています。

  • 組織が一丸となり、同じ方向を向くこと!
  • 経営幹部や業務部門をやる気にさせること!
  •  現状を把握し、計画すること!

それぞれ詳細を見ていきましょう。

組織が一丸となり、同じ方向を向くこと!

DXの失敗パターンの例として、以下のような事例が挙げられます。

  • 変革を伴わないデジタル化を行ってしまう。
  • DXが目的になってしまい、DXのためのDXをしてしまう。
  • 抵抗勢力により変革を進めることができない。
  • 成功を計測できず、評価と改善が難しい。
  • 統一の指標が無く、DXの有効性を組織内に広められない。

DXは組織課題をデジタル変革をもって解決していくこと、のはずです。

  • その解決すべき組織課題は明確になっていますか?
  • 具体的な数値で目標が示されていますか?
  • 全ての従業員が理解しやすく、何をすべきかイメージできるものになっていますか?
  • 部門やチームのビジョンやミッションに落とし込めるものになっていますか? 

DX推進を始める前に、組織のDX戦略や変革理念を確認しましょう。場合によってはわかりやすい形に変更すべきかもしれません。組織全体で同じ方向を向くということは非常に重要です。コストをかけて取り組みましょう。

もし組織の変革理念の確立が難しい場合は、せめてDX推進チームでのビジョンやミッションを定義し、上位の承認を得てDX推進を進めてみましょう。そうすることで、チームの目指すべき方向は見失わずに済みます。 

経営幹部や業務部門をやる気にさせること!

DX推進活動は非常に困難です。非常に複雑で、計画通りに進みません。関係する全員に強いモチベーションが必要になります。困難を乗り越えるためには、やる気を引き出すことが重要です。これができれば、経営幹部から支援を求めることができ、業務部門がより主体的に動けるようになるはずです。 

どのようにやる気を引き出せるでしょうか。いくつかアプローチは考えられます。

  • 経営幹部からDX戦略について全社に向けて発信する。
  • 現状維持の危機感を煽る。
  • 組織の変革理念と現状を比較し、数値化して課題を明らかにする。
  • DXを肯定する雰囲気を醸成する。
  • 小さいものから成功体験を積み上げる。
  • DXの成果に対するボーナスやアワードを提供する。
  • 社内成功事例を広め、DXの直接的な利益を喧伝し、期待を高める。また、自社で実現可能なものであると示す。

 やる気を引き出すとともに、不安や懸念などマイナスなモチベーションへの対策も必要です。

  • 従業員からDXに対する課題をヒアリングし、障害を取り除く。
  • 支援体制を構築し、サポートを提供して挑戦への不安を解消する。
  • ガイドラインを整備し、セキュリティや情報の取り扱いに対する不安を解消する。

 これも難しい課題ですが、組織全体をやる気にさせることができれば必ずDXを成功させることができるでしょう。

 現状を把握し、計画すること!

  • 組織内でDXが進んでいる部署はどこでしょうか?また、その部署はなぜ成功したのでしょうか?
  • 逆に遅れている部署はどこでしょうか?また、DXが遅れている要因はなんでしょうか?
  • 優先的にDXを進めるべき部署はどこでしょうか?組織課題が集中している部署はどこでしょうか?

 変革理念(組織課題)に対する評価指標を設定し、各部門を評価してみましょう。組織状況を把握することで、具体的な課題設定や計画に組み込むことが可能になります。

 まとめ

  • DX戦略や変革理念を元に経営幹部や業務部門を含めて同じ方向に向かってDXを進めること。
  • 経営幹部や業務部門のやる気を引き出し、必要な支援を求め、主体的な行動を促すこと。
  • 現状を把握し、計画を立ててDXを進めること。

 終わりに

DX推進の初期段階に実行したい3つの要素について整理してみました。

ただ、この記事の内容を綺麗に実践するのは実際には厳しいと思います。初期段階に完璧にこれらを行える例はそうないんじゃないかとも思っています。それでも、べき論を認識した上で今できることはなにかを考えるベースにはしていただけると思っています。

DXは組織ごとに課題が異なり、状況が異なり、取れるアプローチも異なります。1つの正解をご提示することは難しいですが、この記事が皆様のDX推進活動の一助になりましたら幸いです。

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