Dataverse for Teams の Power Automateでも、フロー名変更できます!

池田さんAutomate名前書き換えブログタイトル大学に入って初めて自分用のPCを持つようになってから、自分が使うPCの壁紙は必ず煮干しの画像にしています。

どうも、カルシウム不足を常に心配している池田です。乳製品が苦手です。

 

さて、皆さんはDataverse for Teamsの環境でPower Automateを使っていて、フローの名前が変更できなくて困ってませんでしょうか?

私も、お客様に納品するフローに『(フロー名)_池田』みたいな名前を付けて、変更できなくて焦った経験があります。

 

そんなあなたに、朗報!

Dataverse for Teams の Power Automateでも、名前を変更する方法はございます!!!

ただし、邪道といいますか、少し遠回りをする方法になりますので、手順の方をお教えしたいと思います。

 

目次

  1. まずはフローを別名で保存
  2. 消えたフローの行方は、web版のPower Automateから確認
  3. Common Data Services Default Solution
  4. 既存の項目を、Dataverseの外部から追加

 

1. まずはフローを別名で保存

まずは、フローを用意します。

今回のフローの中身はシンプルに、アプリから起動して、定型文のメールを送るだけのものにします。

ikeda5_00.jpg

これだけです。では、保存しましょう。

ikeda5_01.jpg

あぁ~! 完全に名前ミスりましたね!

名前つけ忘れから、フロー名変更できなくて焦るやつもあるあるだと思います。

 

どうすればいいのかと申しますと、左上の『名前をつけて保存』になります。

ikeda5_02.jpg

これで、適切な名前をつけて保存してください。

私は今回は『別名保存用テストフロー_コピー』という名前にします。

コピーした後も、元のフローは使うので、削除は絶対にしないでください!

 

さて、別名で保存したフローが一覧に出てきていません。

ikeda5_03.jpg

「あれ? 保存に失敗したかな?」と思うかもしれませんが、実は意外なところから保存されたフローを確認できます。

2. 消えたフローの行方は、web版のPower Automateから確認

web版のPower Automateを開いてみましょう。

そして、環境を確認します。

ikeda5_04.jpg

基本的にはdefault環境になっていると思いますので、Teams版でフローの作成をしていたチーム名と同じ環境を選択します。

私の場合は、今回は『池田のmyself』になります。

 

環境を変更したのち、マイフローを選択すると、

ikeda5_05.jpg

フローが保存されています。こんなところに居たんですね。

 

別名で保存することはできましたが、Teamsから確認できないとなると厄介です。

では、ここからTeamsの方に戻す作業をいたしましょう。

 

3. Common Data Services Default Solution

このタイトルでピンときた方、『貴様、やり込んでいるなッ!』。

web版のPower Automateで、『ソリューション』を開いてみましょう。

ikeda5_06.jpg

はい、『Common Data Services Default Solution』が見つかったと思います。

このソリューションの中身を見ると、アプリやフローはTeams版のPower Appsと同じものになっているのが確認できるかと思われます。

 

実は、Teams版のPower Appsで表示されているものは、このソリューション。Teamsで作ったアプリやフローは、ここに紐づけて保存されていたわけです。

 

皆さんはもうお分かりだと思いますが、Teams側で表示させてあげるには、コピーしたフローをこのソリューションに追加してあげればよいのです。

ただし、まだ落とし穴がありますので、最後までついてきてください。

 


今回のマメ!

『Dataverse for Teams』と、今回紹介した『Common Data Services Default Solution』というのは、似て非なるものです。

『Dataverse for Teams』は環境。つまり「2.消えたフローの行方は、web版のPower Automateから確認」で冒頭に変更した池田のmyselfが環境にあたります。

対して、『Common Data Services Default Solution』はソリューション。なので、環境という大きな箱のなかに入っている、もう一回り小さな箱です。

Teams版のPower Apps から直接見えているのは、ソリューションのほうなので、頭がこんがらがりそうですね。


 

4. 既存の項目を、Dataverseの外部から追加

それでは、『既存を追加』から『クラウドフロー』を選択しましょう。

ikeda5_07.jpg

さらに、『Dataverseの外部』を選択します。

ikeda5_08.jpg

無事にフローが表示された方、おめでとうございます。そのままフローを追加していただけば、Teams側でも確認が可能になります。

逆に「表示されないんだけど! 話が違うじゃん!」という方、大変残念ですが、フローの追加はできません......というわけではないのです!

図に矢印を入れてあります、『詳細情報』から、「実はこんなものがあると、一覧に出なかったりするよ!」という情報が載っています。

 

その中でも、私がいままでやってきて一番よくあるパターンを紹介します。下記はまず、公式ドキュメントの引用です。

"インデックス付き" のソリューションに追加することはできない コネクタ を使用したフロー。 ソリューション クラウド フローでは、インデックス作成はまだサポートされていません。 インデックスを作成すると、これらのフローをすばやく取得して、メニューまたはリストに表示できます。 インデックス付きコネクタには、Power Automate インスタント (ボタン) フロー、Power Apps、Teams、SharePoint、Dynamics 365 Customer Voice、Microsoft Forms、レガシ Dataverse コネクタ、Dynamics 365、Excel Online、Microsoft Project、Azure IOT Central V2、Project Online があります。

一言にすると、「Teamsとかのアクションがあると、ダメだったりする」ということですね。

 

で、解決方法についても、公式に書いてあります。

フローを編集して、インデックス付きコネクタのトリガー/アクションを削除し、ソリューションに追加してから、元に戻します。

つまり、「該当箇所だけ一旦消そう」ということですね。

ちょっと面倒ではありますが、背に腹は代えられないので、AppsやTeamsなどのアクションを消しましょう。トリガーも、必要があれば一旦別のものに置き換えましょう。

 

私の経験で言うと、Appsのトリガーとアクションを置き換えれば、追加できるようになってることが多いです。次点でTeamsです。SharePointとかが引っ掛かっているのは、あんまり見たことがないです。

 

そして、ソリューションに追加後、元のフローと見比べつつ戻していきます。

アクションを消したことにより、後続のアクションにも影響が出ているかもしれないので、一つ一つ丁寧に確認しましょう。

 

お疲れさまでした。これにて、別名でのフローの保存は完了となります。

ikeda5_09.jpg

 

最後に

今回は、Dataverse for Teams環境でのクラウド フローの別名保存についてご紹介いたしました。

弊社では、上記の受託開発はもちろん

  • 通常のDataverse環境でのPower Platformの開発
  • Power Platformの導入支援や技術支援
  • 社内でのPower Platformのハッカソンの支援

など様々な形でPower Ploatformに関するご要望を承っております。

興味のございます方は、ぜひお気軽に弊社までご相談ください。

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