AIで自社開発は危険?中小企業が見落としがちな5つのシステム開発リスク
はじめに
「AIを使えば自分たちでアプリが作れるんじゃないか」と開発を進めた。
動いているから大丈夫」と思っていたが、セキュリティが心配になってきた。
「何かあったとき、誰が対応するのかが決まっていない...」
誰でもプログラムが作れる時代になりました。Clade CodeやChatGPTやGitHub Copilotに指示すれば、それなりに動くコードが出てくる。「外注しなくても自分たちで作れるんじゃないか」。そんな空気が、多くの中小企業に広がっています。
でも、ちょっと待ってください。「作れること」と「安全に動かし続けること」は、まったく別の話です。
この記事では、自社開発アプリが抱える5つのリスクと、それぞれに対応できる2つの解決策を解説します。
📋 目次
- 「知らないことは、AIにも聞けない」という落とし穴
- 自社開発・フルスクラッチ開発で起きる、5つのリスク
- では、どうすればいいのか?
- まとめ
- よくある質問(FAQ)
⚠️ 「知らないことは、AIにも聞けない」という落とし穴
AIは優秀な「答えてくれるツール」です。でも、聞かなければ答えてくれません。
セキュリティ設計、認証の仕組み、個人情報保護法への対応。こういった知識を持っていない担当者が、AIにそれを尋ねることはほぼありません。問題の存在に気づいていないからです。
先日、こんな相談が実際に届きました。
あるクライアントが、自社でアプリを開発し従業員を管理するシステムとして計画していました。ところが「これって、本当に大丈夫なのか?」という不安がよぎり、弊社に問い合わせてきたのです。
確認してみると、認証が甘い・ログが残っていない・バックアップしてない・暗号化が不十分など、複数の問題点が見つかりました。
アプリは動いていた。でも、安全には程遠い状態でした。
ポイント:AIは「聞いたことに答える」ツールです。セキュリティリスクを知らなければ、そもそも確認しようとしません。「動いている」と「安全に動いている」はまったく別の状態です。
🔧 自社開発・フルスクラッチ開発で起きる、5つのリスク
認証・認可の設計が甘いと、悪意ある第三者に不正アクセスされるリスクがあります。パスワードの平文保存、HTTPSの未設定、アクセス権限の管理なし。これらはAIが生成するコードでも起きやすい問題です。
個人情報保護法のもとでは、情報漏洩が発覚した場合、報告義務と損害賠償リスクが生じます。士業や医療・福祉分野では、扱うデータの機密性が特に高く、インシデントが会社の存続に直結します。
AIが書いたコードは動きます。でも、障害発生時、バグが出たとき・ライブラリの脆弱性が発覚したとき誰が対応しますか?
業務ルールの変更は毎年のように起きています。システムがそれに追いつかないまま稼働し続けると、コンプライアンス違反のリスクを内包したまま業務を続けることになります。
開発した担当者が退職・異動した瞬間、誰もシステムの中身がわからなくなる。これが属人化の怖さです。ドキュメントがなければ、修正も改善も不可能になります。
もちろんAIに聞けばいいというのもありますが、果たしてAIはどこまでのバックグラウンドを理解した回答をしてくるでしょうか。
「外注より安い」という判断は、多くの場合、初期開発コストだけで比較しています。
保守・運用・障害対応・セキュリティアップデート対応。これらを合算すると、長期的には外部委託を上回るコストになるケースが少なくありません。
何かが起きたとき、誰が・何を・どう対処するか。この体制がないシステムは、問題が起きた瞬間に組織全体が止まります。顧客の重要情報を扱う業種では、このリスクは致命的です。
✅ では、どうすればいいのか?
技術的な品質だけでなく、「責任の所在」を明確にできることが、専門会社に依頼する最大のメリットです。「動くものを作る」だけでなく、「安全に動かし続ける」ことを前提に設計・運用します。
Microsoft Power Platformのようなローコード環境は、「アプリの実行環境ごとMicrosoftが管理する」仕組みです。セキュリティ・コンプライアンスの基盤がMicrosoft管掌のインフラに乗るため、フルスクラッチ開発に比べてリスクを大幅に抑えられます。
まずは現状確認のヒアリングから。問題があるかどうかの確認だけでも、お気軽にご相談ください。
📊 導入前後のイメージ
| ❌ よくある現状 | ✅ florbital サポート後 |
|---|---|
| ✕セキュリティの設計が適切かどうかわからない | ✓診断でリスクを可視化し、優先度をつけて対処 |
| ✕作った担当者が退職し、誰も修正できない | ✓ドキュメント整備で誰でも把握できる状態に |
| ✕障害発生時に誰が対応するか決まっていない | ✓インシデント対応体制を整備し、いつでも相談できる |
| ✕システムをどう直すかわからない | ✓機能改修を継続的にサポート |
| ✕長期的な運用コストが見えていない | ✓保守・運用コストを可視化し、最適な体制を提案 |
📝 まとめ:「作れること」と「動かし続ける責任を持てること」は別の話
AIの進化は本当に素晴らしい。プログラミングの民主化は、多くの可能性を開いています。
でも、技術が民主化されても、責任まで民主化されるわけではありません。
システムを「動かし続ける責任」は、誰かが持たなければなりません。それが担当者なのか、外部の専門会社なのか、プラットフォームのエコシステムなのか。その設計をしないまま走り出すことが、今まさに多くの現場で起きています。
「うちのアプリ、本当に大丈夫かな?」と思ったら、まずは一度、専門家に見てもらうことをお勧めします。診断だけでも、現状のリスクと優先度を整理することができます。
無料相談受付中
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既存の自社開発アプリの診断・保守サポートを承っています。
「今まさに不安がある」というご相談もお気軽にどうぞ。
💬 よくある質問(FAQ)
AIで作ったシステムのリスクとは何ですか?
主に5つあります。①認証・暗号化不足などのセキュリティの穴、②保守・障害対応の担い手がいない運用問題、③担当者退職後に誰も中身がわからなくなる属人化、④初期コストしか見ていないコスト試算の甘さ、⑤インシデント発生時の対応体制の欠如です。
自社開発アプリのセキュリティ問題はなぜ起きやすいのですか?
「知らないことはAIに聞けない」という構造的な問題があるためです。セキュリティ設計の知識がない担当者は、何を確認すべきかを知らないため、リスクの存在に気づかないまま開発・運用を進めてしまいます。
フルスクラッチ開発とローコード開発、どちらが安全ですか?
セキュリティ・運用リスクの観点では、Power PlatformなどのローコードプラットフォームはMicrosoft管掌のインフラ上で動くため、フルスクラッチ開発よりリスクを抑えやすいと言えます。ただし要件によって最適解は異なります。
システムの保守・運用を外部委託するメリットは何ですか?
技術品質の担保に加え、「責任の所在が明確になる」点が最大のメリットです。障害対応・脆弱性対応など、継続的に発生する業務を専門会社が一括して担うことで、担当者の属人化リスクと運用コストを同時に解消できます。
個人情報を扱う自社システムで注意すべきことは?
個人情報保護法のもとでは、漏洩発覚時に監督機関への報告義務と損害賠償リスクが生じます。認証・アクセス権限管理・通信の暗号化・ログ保存・バックアップが最低限の対策です。士業・医療・福祉など機密性の高い業種は特に注意が必要です。
AI開発時代に企業が取るべき正しいシステム開発の進め方は?
①専門会社に設計・保守を依頼する、②Power PlatformなどのローコードでMicrosoft管掌環境を活用する、のいずれかが現実的な選択肢です。「作れる」ことと「安全に動かし続けられる」ことは別の能力であり、体制と責任の設計を先に決めてから着手することが重要です。
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