[続編レポ・DX担当者必見] Power Automate・Power BIハンズオン研修の実践記録

前回の記事では、開発未経験の営業がPower Apps研修を受講し、アプリを作った体験をご紹介しました。今回はその続編として、Power Automate(6時間)Power BI(4時間)の研修レポートをお届けします。「自動化」と「データ可視化」、どちらも業務効率化に直結するツールです。果たして、開発未経験の営業でも使いこなせたのか――リアルな体験をお伝えします。

⚡ Power Automateとは?

Power Automateは、業務の繰り返し作業を自動化するMicrosoftのツールです。「メールが届いたらTeamsに通知する」「フォームの回答を自動でExcelに転記する」といった処理を、コードなしで構築できます。Microsoft 365との親和性が高く、OutlookやTeams、SharePointと自然につながるのが大きな特徴です。

「そういう自動化、うちでもやってみたいけど難しそう......」と思っていた私が、研修を受けてどう変わったか。順番にご紹介します。

📋 Power Automate研修|6時間で学んだこと

研修は6時間のハンズオン形式。前半と後半でそれぞれ異なるテーマに取り組みました。

① ExcelとOutlookを連携したメール送信フロー

最初のテーマは「SharePoint上のExcelファイルから特定の行を選択し、そのメールアドレス宛に定型メールを自動送信する」というフローの作成です。

Power Automateの操作は「何がきっかけで(トリガー)」「何をする(アクション)」という2つの概念で成り立っています。この考え方さえ理解すれば、あとはパーツを組み合わせていくだけ。思っていたよりずっとシンプルで、フローが動いた瞬間の「おお、送れた!」という感覚は今でも覚えています。

Outlookだけでなくテンプレートと同じようにTeamsでの通知にも応用できるので、普段の催促メールやリマインド業務に使えそうだと、研修中からイメージが膨らみました。

② 休暇申請〜承認〜通知の自動化フロー

研修のメインテーマが、この休暇申請承認フローです。フォームでの申請受付から、SharePointへの自動登録、担当者への承認依頼、結果の通知まで、一連の業務フローをPower Automateで自動化しました。

  1. Microsoft Formsで休暇申請フォームを作成(休暇区分・取得日・事由)
  2. フォーム送信をトリガーに、申請情報をSharePointリストへ自動登録
  3. 担当者にTeamsで承認依頼を送付・応答を待機
  4. 承認 / 却下の結果で処理を条件分岐
  5. SharePointリストのステータスを更新し、申請者にTeamsで結果を通知

承認・却下で処理が変わる条件分岐の実装は、最初は少し複雑に感じましたが、画面上でビジュアルに組み立てられるので、慣れてくると「なるほど、こういう構造か」とすんなり理解できました。さらに研修の最後には、承認済み申請を毎週月曜の朝8時に自動で削除するスケジュール実行フローにも挑戦。設定完了後に「あとは勝手に動いてくれる」という感覚は、なかなか気持ちよかったです。

✨ 受講してわかったこと

1. 「トリガー × アクション × 条件分岐」の3つで大抵のフローは作れる

この3つの概念を理解すれば、業務の大半の繰り返し作業は自動化できます。「難しいプログラムが書ける人」でなくても、業務の流れを整理できれば十分です。

2. Power Appsと組み合わせることで「入力から通知まで」が完結する

前回作ったPower Appsアプリとを組み合わせると、「データ入力 → 承認 → 通知 → ステータス更新」まで全自動で回せます。Power Platformが「つながった仕組み」であることを肌で感じた瞬間でした。

3. 日常業務のムダに気づくきっかけになる

研修を受けてから、日々の業務を「これも自動化できるのでは?」という目線で見るようになりました。手作業でやっていた定型業務が、実は数十分で自動化できるケースも多いと実感しています。

📊 Power BIとは?

Power BIは、データをグラフやダッシュボードとして可視化・分析するツールです。ExcelやSharePointなど複数のデータソースを統合し、スライサーで条件を絞り込みながらインタラクティブに分析できます。「Excelのグラフで十分では?」と思いがちですが、複数データの統合・リアルタイム更新・インタラクティブな操作性は、Excelとは別次元の体験です。

📋 Power BI研修|4時間で学んだこと

Power BI研修は4時間のハンズオン形式。商品マスタ・地域マスタ・売上実績データを使いながら、実際にレポートを作成していく内容でした。大きく「データの加工」と「レポートの作成」の2ステップで進みます。

① データの取り込みとPower Queryによる加工

まずPower BI DesktopにExcelファイルを読み込み、Power Queryというデータ加工ツールで整形・クレンジングを行います。

  • 不要な列の削除・列名のリネーム
  • 空白行・エラー行の除去
  • 表記ゆれの修正(小文字を大文字に統一など)
  • 計算列の追加(予測売上と実績売上の差額を算出)

「グラフを作るより前に、データを綺麗にすることの方が大事」というのがこのパートの最大の学びです。実務では、Excelの生データをそのまま可視化しようとしてうまくいかない、というケースがよくありますが、Power Queryを使えばそういった問題をまとめてスッキリ解決できます。

② レポートの作成

加工済みデータを使って、以下のビジュアルを組み合わせたレポートを作成しました。

ビジュアル 内容
集合縦棒グラフ 月別の予測売上・実績売上・差額の推移
円グラフ 地域別・商品別の売上比率
ゲージグラフ 実績売上の目標達成率
カード 実績売上合計・予実差額の数値表示
スライサー エリア・商品名によるデータ絞り込み
データテーブル 詳細データの一覧表示

スライサーで条件を変えると、すべてのグラフがリアルタイムで連動して更新される――この「触って、即座に変わる」体験は、Excelとは全く別物の感覚でした。「見るだけのレポート」ではなく、「触りながら分析するダッシュボード」という表現がぴったりです。

✨ 受講してわかったこと

1. データ加工(Power Query)がPower BIの肝

グラフを作ること自体は難しくありません。ポイントはその前のデータ整備です。Power Queryのスキルを身につけることが、Power BIを使いこなす上での最大の近道だと感じました。

2. 自社データに繋げば自動更新ダッシュボードが作れる

研修はサンプルデータで進めましたが、SharePointリストやExcelファイルを接続すれば、現場のデータがリアルタイムで更新されるダッシュボードがすぐに実現できます。Power AppsやPower Automateで蓄積したデータをPower BIで可視化する流れも、自然に描けました。

3. 経営層への報告資料が一気に変わる

Excelでの集計・グラフ作成に毎月かけていた時間が、Power BIなら大幅に削減できます。しかもデータが更新されるたびにレポートも自動で最新化されるので、「報告用に数字を手打ちで更新する」作業からも解放されます。

🔗 研修を通して見えてきたPower Platformの全体像

Power Apps・Power Automate・Power BIと続けて受講してみて、この3つが組み合わさることで初めてPower Platformの真価が発揮されると実感しました。

Power Platform 3ツールの役割まとめ

  • Power Apps:現場のデータを入力・管理するアプリを作る
  • Power Automate:申請・承認・通知などの業務フローを自動化する
  • Power BI:蓄積されたデータをグラフ・ダッシュボードで可視化・分析する

「現場での入力 → 自動化されたフロー → データの可視化と分析」という業務サイクルが、Microsoft 365の環境内で完結します。専門のエンジニアに頼まなくても、業務をよく知っている現場の担当者が自分たちで仕組みを作れる――それが市民開発の本当の面白さだと、3つの研修を通じて改めて感じました。

✍️ まとめ

Power AppsからはじまったPower Platform研修シリーズも、今回で一区切りです。最初は「難しそう」と思っていたツール群が、研修を通じて「自分でも使えるものだ」という実感に変わりました。

「DXを進めたいけど何から始めればいいかわからない」
「現場の業務効率化を進めたいけどエンジニアに頼む予算がない」

──そんな方にこそ、Power Platform研修はおすすめです。

1日の研修でも、業務改善の可能性がぐっと広がることを、身をもって体験しました。

ご興味を持っていただいた方は、是非弊社のPower Platform研修についてお気軽にご相談ください!

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