Power Automate 魔法のような新機能!OpenAI Codex を使用して、文章からクラウドフローを自動作成できるように!

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先日からMicrosoft Ignite 2022 が開催されていますが、いつものように新機能がいくつか発表されています。その中でも特に面白そうな機能、Power Automate クラウドフローの新しい作成開始方法について試してみました。

端的に言うと、"AIによる文章解析を利用した、クラウドフローの新しい作成開始方法"です。こんな素敵な機能が出てきました。

 Power Automate にはクラウドフローと、デスクトップフロー、大きく2種類のフローがあります。デスクトップフローはRPAの方のやつですね。今回の機能は、Microsoft 365 と連携したり、その他様々なクラウドサービスと連携することのできるクラウドフローの方の機能になります。

 クラウドフローの作成開始方法には、

  • 自動化したクラウドフロー
  • インスタントクラウドフロー
  • スケジュール済みクラウドフロー

などがありますが、今回新しく

  • 記述するとAIにより構築されます

という選択肢がでてきました。ネーミングに違和感ありますが、4つ目の作成開始方法が追加された形です。

 この機能を、Microsoftは以下のように説明しています。

 Microsoftによる機能概要(作成画面より抜粋)

AI によって、複雑なフローの作成が簡単になります。ワークフロー自動化の説明を、普段使用する言語で記述するだけで、Power Automate がそれを魔法のようにフローに変換します。そのように作成されたフローを、そのまま使用したりカスタマイズしたりできます。ファイルの同期、通知の取得、データの収集など、可能性は無限大です。

魔法のようにフローを作ってくれるらしいです。素晴らしい。 

新機能のメリット

どんなコネクタを選んで、どんなアクションを利用するかわからなくても、やりたいことの大枠をAIが自動で作成してくれるので、パラメータの調整だけで、かなり実現できるようになりそうです。

今までに比較して学習コストが少なく、簡単に、手早く作成することができ、Power Automate を始める敷居がかなり下がるのではないでしょうか。

誰向けの機能?

見たところ、クラウドフローの作成に慣れていない初心者の方。どのコネクタやアクションを利用すればいいかいまいちわからない方などに刺さると思います。

試してみた

(試しに日本語で試したらできたので、今回は日本語でトライしています。正式には英語だけ対応してます。)

 Microsoft 365 系で適当に、以下のような文章でトライしてみようと思います。 

Forms に回答されたら、Teamsのチャネルへ内容を投稿する。

 作成開始

米国環境から、新しいフローの作成を開始します。

すると、新しい選択肢がでてきました。

作成したいフローの説明文を入力

続いて、作成したいフローがどんなフローか説明していきます。

 多少、AIにわかりやすく書く必要があるようです。こんな感じに書いてね、という感じでサンプルの英語も並んでいますね。

今回は日本語もできるっぽかったので、日本語で試してみます。

可能な範囲でパラメータを設定

続いて接続を確認した後、いくつかのパラメータを設定する画面になります。

 右のアクションを参考にしつつ、繋げたいフォームやチームの設定、メッセージ内容などを入れていきます。これらは必須ではなく、のちの手順で入力することも可能です。 

フローが自動生成される

上記のステップを完了すると、無事フローが自動生成されました!ナイス!

 

 想定していたFormsのコネクタやアクション、Teamsのアクションも適切なものが選ばれています。これはすごい。応答の詳細までちゃんとキャッチしてくれるとは思っていませんでした。これは良い感じです。

パラメータを調整して、完成!

骨組みは自動でできているので、あとは細かいパラメータを調整したらすぐに利用することができます。

 これはなかなか良い感じの機能です。いろいろ試したくなりますね。

更に試してみた

もう少し試したくなってしまいました。以下の文章で実験してみます。

  • Forms に回答されたら、Teamsのチャネルへ内容を投稿する。更に Planner でタスクを作成する。
  • Forms に回答されたら、Teamsのチャネルへ内容を投稿する。更にPlanner で翌日が期限のタスクを作成する。
  • Forms に回答されたら、Teamsのチャネルへ内容を投稿する。更に Forms の応答の内容で Planner タスクを作成する。
  • Formsに回答されたとき、土曜日だったら、回答者へメールを送る。
  • When the Forms is answered, if it's Saturday, send an email to the respondent.

試した結果

  • Forms に回答されたら、Teamsのチャネルへ内容を投稿する。更に Planner でタスクを作成する。

→期待通り、Plannerのタスクを作成するアクションが追加されました。素晴らしい!

   

  • Forms に回答されたら、Teamsのチャネルへ内容を投稿する。更にPlanner で翌日が期限のタスクを作成する。

→翌日期限でパラメータ設定されて欲しかったんですが、これは入らなかったです。残念。

 

  • Forms に回答されたら、Teamsのチャネルへ内容を投稿する。更に Forms の応答の内容で Planner タスクを作成する。

→こちらも内容はいらず。パラメータには入ってくれなさそうですね。 

  • Formsに回答されたとき、土曜日だったら、回答者へメールを送る。

→条件分岐は入ってくれました。すごい!ただし、条件は入ってくれませんでした。おしい!

 

  •  When the Forms is answered, if it's Saturday, send an email to the respondent.

→英語ならいけるかと思いきや、変わらず・・・。 

実験結果まとめ

  • 想定通りのコネクタとアクションが自動生成された。
  • 試した限りでは、パラメータは自動では入らない。
  • 条件分岐は察してはくれている。
  • 英語でも結果は変わらず。

ミニQA

試したいのに機能がでてきてない!

→アメリカの環境でないと有効になってないようです。環境のリージョンを確認してみましょう。 

Microsoft 365 特化の機能なんですか?

→今はそのようです。ただし、今後対応するコネクタは増えていくようです。期待して待ちましょう。

日本語ではできない?

→正式にサポートはしていないようですが、言語によってはできるかもね、という感じのようです。実際試すと、日本語でもできてるようです。後々正式対応はされると思われます。

まとめと感想

Power Apps の方で似たような機能、文章から数式を出力提案する機能がでていましたが、Power Automate にも来ましたね。この調子で無学習で使える範囲がどんどん広がっていくと利用が広がりそうで、個人的にこの更新は非常にエキサイティングに思ってます。 

クライドフローがよくわからなくても、やりたいことが書ければ骨組みは自動で組んでくれて、あとは細かい項目埋めればいいだけなので、簡単なフローの作成についてはかなり難易度が下がったのではないでしょうか。総合的に見て、とても良い機能が出てきたなーと個人的に思っています。

 今後の機能拡大にも注目ですね。 

参考URL

Create a cloud flow from a description - Power Automate | Microsoft Learn

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