[2022年総括] 当社でのPower Platformにまつわる状況について
代表の小林です。
1年は早いもので、もう年末です。 歳を取るごとに時間が過ぎるのが早く感じてしまうのですが、皆さん2022年は如何でしたでしょうか?
本年は、本当にPower Platformについてのお問合せを多くいただき誠にありがとうございました。
沢山の出会いや新しい気付きを与えてくれたMicrosoftには感謝しかありません。
1年間を振り返り弊社でお仕事として関わった内容でその所感を書いて見たいと思います。
弊社に問い合わせをいただくお客様は、既にDXに取り組んでいる企業様が多く、主観的なイメージは全体的に「進んでいる」感じがしていたのですが、先日とある販売店を訪問した際に、都心と地方では状況は全く違っていて中小企業ではまだまだ進んでいない現状があると言うお話を聞きました。 私や弊社の周囲では勉強会なども含めてすごく活気を感じますが、やはり色々温度差はありまして、、、
Microsoft 365を「Officeのサブスクリプション商品」だと思っている。
正直まだまだ、私の周りの中小企業の社長でも、Microsoft 365を「Officeのサブスクリプション商品」だと思っている人は沢山いるという大きな事実です。
確かに常に新しいバージョンを利用できることもメリットではあるので間違ってはいないのですが、本来はクラウドサービスへ移行して、データ活用することが出来るというのが本来の製品の姿です。
いま中小企業でDXを行う上で、個人的に最も効果が出しやすいと思っているのが、バックオフィスと日常業務での効率化で、どちらもデータを断片化させないで利用するところが重要なポイントです。
例えばバックオフィス
今までの経理は、毎月請求書を紙で集めて売掛として再入力していた業務を、見積作成したら請求書に変換し、さらに売掛として経理まで流用することでデータ繋げて利用できます。
給与計算も、社員が日々タイムカードに打刻しているデータを利用して、給与計算や明細の作成・各自へのデジタル配布、更に経理へ「給与賃金」としてデータの流用、もっと進むと年末調整まで繋げて効率化が図れます。
こういうデータを繋げるということが、日常の業務で活用するMicrosoft 365で実現できる訳です。
Microsoft 365で繋げられる(まとめられる)データ
それでは、「Microsoft 365で繋げられるデータとは何か?」という所なんですが、
1.ログインアカウント
ここを一言で伝えるのが非常に難しいのですが、まず会社には社員の方が使うPCが必ずありますよね。AさんBさんCさんのPCにログインするには「アカウント」を作成していると思います。このアカウントを管理して、そのユーザ情報を業務に利用することができます。
これを実現するアプリケーションをMicrosoft製品ではAzure Active Directory(アジュールアクティブ ディレクトリ)と言いますが、これがMicrosoft 365に付いてきます。
アカウントを管理して何が幸せになれるかというとセキュリティです。
例えば社員が退社した際にActive Directoryからアカウントを停止すれば、PCへのログインを出来なくすることが可能になり、更にPCのウィルス対策や利用状況を集中管理したりできるようになります。
これだけでも凄いサービスだと思うんですが、アカウント情報は社員名と紐づいているので、Microsoft 365で利用できるメールサービスはOutlook(アウトルック)と言いますが、このメールアカウントの作成へも利用されますし、その他のサービスアカウントも一度で作成完了することが可能となります。
2.データ共有
Microsoft 365はクラウドサービスなので、データ共有を柔軟にして繋げることができることも大きな魅力です。
例えば、Excelは一般的には同時編集できませんが、OneDrive(ワンドライブ)やShare Point(シェア ポイント)で共有することにより、メールでデータを送ったりせずに一つのデータとして社員間を繋げることができます。
Teams(チームズ)などのチャットツールでも、業務別にチャットのグループ(チーム)を作成してファイルをまとめることにより、チャットの内容とファイルの関係を共有できたり、「誰がいつそのファイルを編集したのか」を記録できたりもします。
Plannerでは、タスク管理を社員同士で共有して進捗管理をしたり、様々な業務改善を行えるのが魅力です。
更に、Power Platformの製品群を利用して、これらのサービス同士を繋げて自動化したりデータの可視化をおこなえます。
こういうMicrosoft 365の真の魅力にまだまだ気づいていない会社も多いようです。
毎月発生するランニングコストを嫌う。
サブスクという料金形態について「ランニングコストが増える!」という理由で導入しない会社があるという悲しい話もよく聞く話ではありました。
固定費に関しては会社ごとに考え方が違うのですが、例えばメールは、レンタルサーバーに付帯するサービス、オンライン会議はZoom、スケジュール管理はサイボウズ Officeなど複数のサービスを利用されている会社さんは多いと思いますが、単純にこれらのライセンス料を合計してみて欲しいのです。
もちろんライセンス違反前提で1アカウントを使いまわすのは、コンプライアンスの問題ですので条件には入りませんが、1ユーザー辺りのライセンス料は機能や管理コストを鑑みれば確実にMicrosoft 365は安いです。
比べて欲しいのは豊富なアプリで業務で利用できる範囲が広いのが特徴です。
・ Word(文書作成)
・ Excel(表計算)
・ Power Point(プレゼンテーション)
・ Teams(チャット・ビデオ会議)
・ Share Point(社内共有ツール)
・ OneDrive(ファイル共有ツール)
・ Outlook(メール)
・ One Note(メモ・ノート共有)
・ Forms(社内外向けアンケート機能)
・ Planner(タスク管理)
・ Power Apps(ローコードアプリ作成ツール)
・ Power Automate(サービス連携自動化ツール)
・ Power BI(データ可視化ツール)
これだけのサービスが利用できることも然る事乍ら、前述の通りユーザー管理やPC管理、ライセンス管理もセキュリティ管理も、一括管理できることで管理コストを低減できるのです。
更に、各サービス繋げて自動化を行えるPower Automate(パワー オートメイト)などで、特定のメールが着信したらExcelへ自動転記する等、業務コストも低減できることを考えると、トータルコストで考えたら安すぎるぐらい唯一無二のサービスだと思うのです。
もっと中小企業の方へ本当の価値を知っていただきたい
ご相談いただくクライアントの皆様は、本当に素晴らしい方々ではありますが、まだまだ多くの中小企業ではこういう現実があるのも事実です。
もちろん業務すべてMicrosoft 365で解決出来る訳でもないのですが、多くの企業にとって素早く業務効率を上げて、本来の価値を創造できる業務にフォーカスしていただける筈なので、来年も引き続きより多くの方に価値を知っていただける活動をしていけたらと思ってます。
2023年も当社を宜しくお願い致します。
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